2月14日


 「優菜を泣かせたら許さないから」

 『ちょっ、明菜!!』


 慌てる私に対して慶太は余裕の笑みを浮かべる。


 「わかってる」

 「ならいいけど」


 彼女は私達に背を向けて歩き出す。


 「じゃ、あたし帰るわ」

 『明菜、ありがとう!!』


 片手を上げて去って行く彼女。





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