Black Word
1章
始まりの風


カラン


グラスに入っている氷が音を鳴らす






客が多くなってきたな。顔見られたくないし帰ろう。


「マスター、お金おいとくよ」








今日も荒れてる。この街のトップ、ちゃんと見回りしてるのかな。



そう心の中で思いながら、人気のない路地裏に入った。


ドンッ



誰かにぶつかったご様子。


「........すみません」


その場を立ち去ろうとすると、腕を掴まれ、


「ちょっと、ついて来て」


「え、ちょっと、なんですか?離してください」



無理やり黒い車に乗せられて、車が発車した。




車に乗せられ、数分が経過。



このお兄さん、ニコニコして怖くないよ、みたいな雰囲気出してるけど逆に怖いよ........。

< 2 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop