夏の雪

鏡の前に立った私は





『夜の女』




腰まで伸びた真っ黒の髪を綺麗に巻いていく。


左耳あたりの真っ青なメッシュの束を最後に巻き


好きでもないただ匂いが強いだけの香水を身にまとい


駆け足で家を出る。


駅まで歩いてる間に沢山の視線を浴びる。


でもそんな事を気にしている余裕はない。


私はただただますっぐに目的地に向かう。
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