夏の雪

帰宅ラッシュの満員電車に揺られながら


何を考えるわけでも音楽を聴くわけでもなく


窓から見える夕焼けを見る。






人ごみに流されながら駅を出る


ちらほらとネオンの看板が目立つ通りを抜けて


ひとけの少ない道に出る。


ネオンも何もない真っ黒な建物に入る。

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