夏の雪


「こっちおいでよ。そんな所に居たって楽しくないでしょ」


この人なら怖くない。そう思って隣に座った。


「君まだ中学生くらいじゃないのー?」


「じゅ・・じゅ・・17歳」


「嘘つくの下手だねー」


なんて私をからかいながら笑っていたその人は


その日から毎日お店に来た。


私はその人のおかげで仕事にも慣れて


楽しく接客ができるようになっていた。

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