夏の雪

24歳だった彼は


中学生の私にはとても大人で


憧れの存在だったのかもしれない。


いつもの時間になると


『早く来ないかな』なんて考えながら


ドアのほうばかり見ていた。





いつしかお店以外の時間の


メールのやり取りや


寝る前の電話が日課になっていた。




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