夏の雪

そんな曖昧な関係が続いて

何ヵ月かたった頃









仕事帰りに外に出ると彼の車が

裏口の前に停まっていた


周りを見渡しても彼の姿はなくて

電話をかけようとバックの中から

携帯を出そうとしたとき


お店の裏口の暗闇から彼が出てきた

「もーびっくりさせないでよ~」

彼は黙ったまま。目を合わせようともしない

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