夏の雪

「迎えに来たくれたの?」

何も言わずにただただ私を冷たい目で

見つめる彼



なにかがおかしい。

そう思った時にはもう遅くて

彼は乱暴に私の手を掴み

車に引きずり込んだ。






「ごめん」

今にも消えそうな声で彼は

言ったんだ
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