夏の雪

彼は一度も私の目を見なかった。

抵抗する力も無くなった私は

彼にされるがままだった。


「ごめん・・」

遠のいていく意識の中で

はっきり聞こえた彼の声は

今でも忘れることが出来ない。


なんで謝ってるの・・

なんで・・なんで・・




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