夏の雪


違和感を感じる。

その違和感がなんなのか理解するまでに

時間はかからなかった。




あの日以来一度も開かなかった

彼の電話番号。

画面を見つめながらただ時間だけが

過ぎていく。




どうしていいかわからなかった私は

通話ボタンを押していた。





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