夏の雪

優美を見てると応援したくなる。


でも相談してこないから、見守ってるだけでもいいかな。










午後の授業もただ空を見ていた。


流れる雲をただただ目で追っていた。


ホームルームが終わると私は駆け足で下駄箱に向かう


「ゆきのー待ってー」


後ろから優美が叫ぶ


「今日、私バイトないからさ一緒に遊びに行こうよ」


「ごめん・・今日はちょっと・・」


「ゆきのいつも走って帰っちゃうけど、用事でもあるの?」


「うーんちょっとね」

< 9 / 37 >

この作品をシェア

pagetop