ウソつきの私と
そんなことを繰り返してると
いきなりドアを乱暴に開ける音がして
「……んだよ、いねぇのか。」
苛立つような声がした。
あ、加藤くんだ。
うちの高校では珍しい不良で、よく怪我しているのを見る。
しばらくして何か探す音がして、
思わずベットから出て
「…何探してるの?」
と尋ねれば
「…ん?ああ、人いたのか。わりぃな。絆創膏探してんだ。」
寝ていたのに起こしたと思って謝ってくれて
なんか、単純に良い人だなあと思った。