ウソつきの私と




そんなことを繰り返してると

いきなりドアを乱暴に開ける音がして

「……んだよ、いねぇのか。」

苛立つような声がした。

あ、加藤くんだ。

うちの高校では珍しい不良で、よく怪我しているのを見る。

しばらくして何か探す音がして、

思わずベットから出て

「…何探してるの?」

と尋ねれば

「…ん?ああ、人いたのか。わりぃな。絆創膏探してんだ。」

寝ていたのに起こしたと思って謝ってくれて

なんか、単純に良い人だなあと思った。






< 34 / 76 >

この作品をシェア

pagetop