不良な君は私を守る
「暁、俺らも帰ろ」
『うん…』
俺と暁は魔法陣を通り学校を出た。もう暗くなっていて、暁がぎゅっと俺の服を掴んできた。
俺は暁の手を服からはなし手を握った。
『温かい…龍の手、心は冷たいのに』
「ひでぇな、その言い方…」
『…ねぇ、今日龍のうち行ってもいい?』
…。
は?理解するのに時間がかかった。
俺の家に来る?暁が?
「そんないきなり言われて『もう親には言ってあるの…龍の親にも』」