不良な君は私を守る

せめて最後に…なんて思いたくないけど…
言わないとこの思いがあふれそうで。

『りょ…ひっく…すき…だからぁ…』

…一筋の涙が私から落ちたら龍の身体が完全にひかりの粒となって消えた。
それと同時に龍の、さっきまで感じてた魔力が消えたんだ。

『ぁ…りょ…りょ…う?
嫌だ…よ』

私の目から大粒の涙が流れた。
それを照らす太陽がまぶしかった。

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