不良な君は私を守る

《龍…が…龍の魔力感じない……っ》

〖そんな…〗
海欄は今にも泣きそうな顔でそう言って来た。

〖きっと…!どっか魔力の感じないところにいるんだよきっ《そんなの…そんな場所ねぇよ!》〗

あまり怒鳴ったことのない海欄が怒鳴った。
海欄は私を突然抱きしめてきた。
私の背後ではひっく…と涙をこらえる声が聞こえてる。



私だって泣きたい。
信じたくない。
龍がいないなんて…

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