不良な君は私を守る
海欄side

龍がいない。
俺が気絶してる間に何が起きたんだろう。

涙が止まらなくてそんな顔見られたくない。
だから夏樹に抱きついて少しでも忘れるように強く抱きしめた。
でも泣くのを我慢すると変なん声がでたりして。

〖海欄…〗

俺を心配して声をかけてくる。
夏樹に心配されてるなんて…俺が不安がらせないようにしないといけないのに。

《…ご…ごめんな…》

俺は抱きつくのを止めた。
そうすると不安な顔をして俺の顔をのぞき込んできた。

< 263 / 276 >

この作品をシェア

pagetop