不良な君は私を守る

しばらくしてみんなは笑顔で帰って行った。
静かなこの場所でぼーっとしてた。

『龍…』

…ぎゅ…
突然後ろからぎゅっと抱きつかれた。
なんか安心するこの抱き方

わかったとたんに涙が出てきた。
ぎゅっと泣くのを我慢した。

「…暁…ただいま」

耳元で呟くこの低い声。

『何してんの……』
冷たい言葉を言ってみる
泣かないように。

「…女神が、世界を救ったからって生き返らせてくれた。」

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