妄想少女と二人の王子
『バッコーン』


......神様もスリッパで叩くのね。



「あなたにお話があるのです。」

ふーん。

私はテレビの前でくつろいでいる、
おっさんみたいな格好で神様を見た。 

「本件に入ってもよろしいですか?」

神様は今にも呪い殺しそうな黒い笑みで
私を見た。

みんな黒い笑み好きだね――っ 

「ひいっ❗」
神様はもっと黒い笑みで私を見た。

「いいですね。」


「はいいぃっ❗」
いつのまにか私は正座になっていた。


「では話しますね。」

神様は半分怖い笑みで話し出した。
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