妄想少女と二人の王子
そして私は―――

ひとり自分の部屋に閉じ籠っていた。


「おかしい―――」


フライパンを握る私の手から確かに炎は出た。


そしてその炎を出した私には
炎が向かって来なかった。



そして私が炎消えて!と願った瞬間、
炎が消えた。


何で?何これ?どうなってるの。
何で自分は怪我してないの?


意味……わかんない...


私...何した?

あれは私がやったの?



私は...私は...
人殺そうとしたの?

優花に怪我させようとしたの?

私のこの手がそうしようとしたの?
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