君と描いた日常-負け組女子高生
「お父さんて、なにしてる人?」


「うーん、陶芸家。」


「うそ!凄い人じゃん!」


私は驚きの声をあげた。
そういえば玄関に、すごく芸術的な形をした花瓶が置いてあった気がする。


「でも、わかる気がする」

「なにが?」

「悠紀、なんか考え方が独特だから。芸術家の血をひいてるって感じ」

「私、お父さんと血つながってないよ」


悠紀は苦笑いを浮かべた。
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