君と描いた日常-負け組女子高生
冬休みの間私は、年末年始以外はほとんど彼女と過していた。


積もった雪を積み上げ雪だるまを作ったり、近所の神社へ初詣に行ったり、去年までは考えられなかったごく普通の女子高生としての生活を送っていた。


悠紀と過ごす毎日の中で、1つ気になる事があった。


彼女は時々何か考え事をするかのように、悲しげな顔で遠くを見つめる事があるのだが、たまにその表情が凄く胸に引っ掛かる事があった。


しかしそれは数秒経つとすぐにいつも通りの悠紀に戻った。
だから私はさほど気にする必要もなかった。


冬休み終了まであと3日という日、私は毎度の事、悠紀の自宅へ遊びに来ていた。
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