君と描いた日常-負け組女子高生
彼女はベットに寝転んで、時々画面の中の敵と会話をしながらゲームをしていた。

私は彼女の家に来るまでに買った雑誌を床に広げて、ポテトチップスをかじっていた。

時刻が夕方に近付いて来たとき、私は思いきって以前から気になっていた事を聞いて
みようと意を決した。

「悠紀、ひとつ聞きたいんだけど。」

私は顔をあげると悠紀をまっすぐに見つめた。


彼女はゲーム画面から目を離さずに私の声に応答した。

「本気で死のうとした事、本当に一度もないの?」
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