君と描いた日常-負け組女子高生
保健室の先生がトイレに行った時、私はふらふらと部屋を抜け出した。

行く所は1つ。

中庭の木の下だ。

私は、あの日々と同じように木の下に座ってみた。

あの頃と何も変わらない。

ただ1つ違うのは、

隣に悠紀がいない事。

私はいつも悠紀が座っていた地面をそっと撫でた。

すると、土をかぶったメモが出て来た。

悠紀?

私は慌ててメモを引っぱりだして開いた。
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