君と描いた日常-負け組女子高生
「はぁ。」

私は鏡を見上げ、深いため息をついた。

朝起きたら突然、違う顔になってたらいいのに。



皮肉にも私は美人とはいえない。

思わず目をそむけてしまう程お粗末な顔、という訳ではないけれど、鏡を見る度にため息をついてしまうような顔だ。


瞳を覆い隠すような腫れぼったい二重に、低い鼻。

色の薄い唇に、丸みをおびた輪郭。

ただ唯一の自慢は、おばあちゃん譲りの色素の薄い白い肌だけだった。


しかしそれすらも、ニキビ、いわゆる青春のシンボル達に台なしにされていた。
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