君と描いた日常-負け組女子高生
9月初旬、その日は2日に分けられた文化祭の2日目だった。


私の在籍するクラスでは、教室でお化け屋敷の出し物をしているみたいだが、
特に係も割り当てられていない私は、
1日目の昨日と同様、例の木の下で1人ぼんやりと過ごしていた。



―ここは、人目につかないから本当にラクだ。しかも今日は、少し涼しくて心地が良い。


そんな事を考えながら、パンをかじっていた。
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