君と描いた日常-負け組女子高生

理由

そこから私達は、急速に仲を深めて行った。


初めて言葉を交わしてから1ヶ月も経っていないにも関わらず、
私は悠紀に対してまるで古くからの友人のように、なんでも話せるようになっていた。


ここまで急速に親交を深めたのには、1つのきっかけにも恵まれたからだ。

10月始め、席替えをした。


偶然にも悠紀と私は前後の席になった。


それから彼女は、毎休み時間は席を横向きに座って、何を喋る訳でもなく二人の時間を共有した。
< 61 / 204 >

この作品をシェア

pagetop