君と描いた日常-負け組女子高生
一通りの準備を終えた私が家から飛び出ると、母が後を追って玄関を開けた。


「麗華、忘れ物してない?」


「してないよ、大丈夫。」


私は後ろを振り返るのもめんどくさく適当に手をふった。


「気を付けてね!」


背後から聞こえる母親の声を無視して私は歩き出した。
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