Happy&Honey Days <REN>
そうあいさつする柳川先生はたぶん三十路は越えてるはずだ。


「今年からって言っても教師になって初めて来た学校がここだから2回目なんだけどね!入学式はもうちょっと後だからそれまで自由にしててください!」


自由…か…。


どうすっかな~。


「れーん!」


隆が俺の席に来た。


「早帆と瑞ちゃんとこ行ってしゃべろうぜ!」


原西と瑞葉のところねぇ…。


瑞葉に拒否られる気がするなぁ。


でも隆いたら大丈夫かも!


「おう!」


俺は隆と一緒に瑞葉のところに行った。


「俺たちも混ぜて♪」


瑞葉の後ろから隆が明るく言った。


瑞葉はなかなか俺らのほうを振り向かない。


「隆ちゃん!蓮!」

やっと振り向いた。


瑞葉…内心びっくりしてたか…?


「俺たちも…いい?」


隆が言う。


「いいよ!隆ちゃん!」


笑顔で答える瑞葉。


「瑞葉!俺もいるんだけど!?」


俺はすかさずつっこんだ。


瑞葉の言葉の続きには絶対、『だけ』があった。


『隆ちゃん(だけ)!』


こんな感じで。


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