Happy&Honey Days <REN>
「好きなんだ…」


着いた途端、音楽室から聞こえたのは宮本の声だった。


俺は隆と顔を見合わせる。


…原西の言う通り…。


「とりあえず待機しとこうぜ。」


こそっと言った。


俺たちはドアの近くで腰をおろす。


「付き合ってくれない…かな?」


瑞葉…なんて答えるんだ…?


「ご…「ダメ?」


あいつ…断りにくい声出しやがる…。


「ごめん!ヒロ!あ…あたし、付き合えない!」


その瞬間、足音がドアに向かってきた。


や…やばっ。


俺たちは隠れようとした。


…が、ドアは開かない。


「ひ…ヒロ?」


中から瑞葉の声が聞こえた。


俺たちはもう一度、聞き耳をたてる。


「瑞葉ちゃんも俺なんかより井川や高崎がいいのかよ…。」


…は?


どういうことだ?


俺たち関係ないだろ?


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