Happy&Honey Days <REN>
このむかつきをスパイクで…!


と、不謹慎なことを思いながら体育館へ行く。


「蓮?」


ん?


声のしたほうを見ると、陽花先輩だった。


「こんにちはっす!すいません…遅くなって…」


「どうしたの?心配してたんだよ?」


…瑞葉が…なんて言えない。


「ちょっと先生に呼ばれてて…」


「そっか。仕方ないね!」


嘘を信じてくれる陽花先輩。


すいません…。


「ちょうどいいや!蓮に言いたいこと…あるんだ…。」


陽花先輩の声がだんだん小さくなる。


「なんですか?」


「好き…なの!」


え…?


今…好きって…


「蓮が…好きなの…」


陽花先輩が…俺を?


驚きを隠せず、軽く放心状態の俺。


そんな俺の耳に陽花先輩のつぶやきが聞こえた。


「…瑞葉…」


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