Happy&Honey Days <REN>
「え!?瑞葉!?」


俺は陽花先輩の視線の先を見る。


俺の5mくらい後ろだった。


「まさか今の聞いて…!?」


告られた側なのに、必要以上に焦る。


「…蓮!さっきはありがとね!…じゃ!」


「み…瑞葉!?」


瑞葉は走っていった。


「蓮は…瑞葉が好き?」


顔が熱くなる…。


せ…先輩?


「そうなんだ…。」


「すいません…。俺はもう何年も前から瑞葉が好きなんです。」


少し弱まった雨の音が耳につく。


「あたしの入る隙はないね~。」


「すいません…」


「謝らないの!それより…瑞葉と上手くいくといいね♪」


陽花先輩が笑う。


無理させてる…よな?


「瑞葉は俺のことなんてなんとも思ってないですよ。はっきり言えば、嫌いだと…。」


「大丈夫…瑞葉に蓮の気持ち言ってみなよ。大丈夫だから…ね?」


そう言う陽花先輩の目は…


「はい…」


思わず返事をしてしまうような…


本当に大丈夫なような…


そんな感じにさせる目だった。


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