片想い連鎖
「男子は決定だなー女子は足立、誰とする?」


「渡辺さんでお願いします!」



やっぱり予想通り。


ほのちゃんはこちらを見て手を合わせながら「ごめん」と口を動かし、少し申し訳なさそうに微笑んだ。


私はそれに対して「いいよ」と口を動かした。


でも今回ばかりは嬉しいかも。


だって!だって!だって!


高梨くんと話せる!!



私はこの時、初めて接点ができたことに対して純粋に喜んでいた。


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