片想い連鎖
ほのちゃんが元気よく言った。


ナイスタイミング。


若干涙目になってる私…


吉田くんにバレてないよね……?



「おー…」



吉田くんは呼ばれた方に足を進めて行った。


よかった……



「さっきまでトランプしてたから、なんか別のことしてーよな」



部屋の住人の一人である男子が声をあげた。



「じゃあUNOしようよ〜!みゆが持ってきてたよね?」


「あっうん。じゃあ私取りに行ってくるよ!」



タイミングがよかった。


少し涙目になっていた私は気分を少し落ち着かせたかった。


とりあえずこの場から回避できる。


私も一緒に行こうかとほのちゃんに言われたが私は一人になりたかったということもあり一人で取ってくることを伝えた。



「先生に見つからないようにね」


「了解です」



でも、先生たちがそろそろ見回りに来そうな予感。


見つからないように女子部屋に行き、またらここに戻ってくるのは至難の技かも。



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