片想い連鎖
朝ごはんを食べ、私たちはロビーへ向かった。



「足立と渡辺さん、こっちこっち〜!」



高梨くんがいつもと同じ爽やかな笑顔で手を振っている。


私はその姿にうっとりしたのもつかの間、その横に壁に体重をかけ寄りかかっている人影を確認した。


………吉田くんだ。



「おっはよー!」



ほのちゃんは今日も元気いっぱいだ。



「…おはよ」



私はほのちゃんに比べて明らかに覇気のない挨拶をした。



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