片想い連鎖
吉田は自分の気持ちに全く気付いていない様子だった。


私は深いため息をついた。


なんで私はこんなバカ……


「好きになっちゃったんだろ…」


「ん?何?」


「ううん、なんでもない。

あ、もうそろそろ乗れるね。

落ちる時写真撮られるみたいだから、変顔しよー!」


「は?やだし」


そういいながら悪戯っ子のような笑顔を吉田は私に向けた。



その笑顔を見ると



私の胸の奥がツンとするのを感じた。




私の涙は



ジェットコースターの風で



飛ばされた。


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