片想い連鎖
横を見ると鬼の様な顔をしている吉田くんを確認することができた。



思わず高梨くんから距離をとる私。



「おい悠人、ケータイ電源なんで切ってんだよ」


「あっそうだった？わりぃわりぃ〜」


「みゆ〜元気になった？」


「あっほのちゃん、もう大丈夫だよ！ジェットコースター楽しめた？」


「めっちゃ楽しかったよー！みゆ、見てよ！この写真！吉田の顔、ちょーウケるくない？」


写真を見ると吉田くんの引きつった人相が悪い顔が…


「何これ！？」


ちょーウケる！！


「おい、お前、見せんなよ」


「えっいいじゃーん！」


吉田くんが私の手元から写真を奪い取った。


その瞬間、目があった。


…けど、それは一瞬の出来事で私はすぐに他を向いた。


高梨くんから励ましてもらってもやっぱり昨日のことが頭から離れないし、忘れられない。


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