片想い連鎖
それから私は吉田くんと距離を保ちつつ、4人で遊園地を満喫した。


そろそろタイムリミットの時がきた。


「じゃあ最後に観覧車乗って締めよう〜!」


私たちは観覧車の前に来た。


観覧車は思ったより小さい。


「この観覧車って一台に乗れるの3人までだって〜」


そうなんだ…


「じゃあ女子と男子で別れて乗ろっか〜」


「男二人で観覧車とかキモくない?

……渡辺さんよかったら一緒に乗らない?」


「えっ!?」


高梨くんが提案した。


真っ赤になる私。


「いいじゃん。


じゃあ私と吉田で乗ろうよ〜」



「あぁ」


まさかの二人っきり…


もうこんなチャンス一生ないかもしれない。


ヤバイどうしよう…


高梨くんの顔をちらっと見ると、


「ん?」


笑顔で返してくれた。


ドキドキ。


「じゃあ次の方、こちらへどうぞ」


お兄さんが声をかけた。


ボーッとしていると


いきなり私は腕を掴まれた。

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