片想い連鎖
「はっっっ」



その声に過剰反応してしまった。


そう、いつもの吉田くんである。


このタイミングのよさは一体何なのだろう。



「買ったならどけよ。俺も買いたいんだけど」


「えっ?あぁ、自販機ね。ごめんなさいね〜」


「……オレ、なんか分かった気がするわ」


サイダーのボタンを押しながら吉田くんは独り言のごとく私へ語ってきた。


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