片想い連鎖
そうすると高梨くんは私の前の席に座り身体を私の方へ向けた。



「これホチ止めすればいいの?」


「えっ!そんな、いいよ!だって部活中だよね?」


「いいの、いいの。ちょっと休みたかったから休めてラッキー」



と言いながら屈託のない笑顔を見せる高梨くん。


その瞬間、心臓が止まるかと思った。


いや、その逆かな。
自分の心臓とは思えないほどの鼓動の速さに気づいた。



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