片想い連鎖
私は涙が零れる直前の顔になっていた。

「おっおい、ブス…」

こんな時までブスって言ってくるなんて…

そんなこと自分でもよく分かってる。

それでも、もしかしたら…私のことを知ってくれてて私のことを…なんて夢見てたことだってあったのだ。

「私、先帰るね。

吉田くん、用事ないんでしょ。

じゃあね。」

震える声を抑えて走った。

「おっ、おい」

吉田くんの声なんて届いてなかった。

家に帰っても繰り返されるあの言葉。





アイツ、足立に惚れてるからな〜





< 93 / 247 >

この作品をシェア

pagetop