Anemone~君を思い。涙する~
あっというまに家についちゃった。
【もっと一緒に居たい。】
そんな我が儘な考えがある。
蓮くんを困らすだけなのに...。
-----ストン。
「そんな顔しないでよ..。」
「え..。」
「また明日も会えるから!」
「うん!!」
----バタン。
部屋に入るなり溜め込んでいたものが溢れてきた
瞳から溢れ落ちた涙が床を濡らしていく。
名前を呼ばれて、
手を繋いで、
一緒に帰れて、
嬉しいのに。嬉しいはずなのに。
流れてくるものは正直だ。
《明日も会えるから》
明日も、蓮くんは隣に居てくれるのかな。
その次の日も
次の日も
私の彼氏で..。
私の夢を壊さないでくれるのかな。