“非”非日常を生きる俺等
「時間は限られている。…俺は先に行っているぞ」

出入口にてこちらを半身で振り返りながら鋭い眼差し

淡々と俺達に告げるのは嵐崎黎人(ランザキアキト)
こいつも俺のクラスメート兼親友その③
身長は俺と若桜の間くらいで艷やかな黒髪で切れ長の黒目
無口無表情だが美形
文武両道、才色兼備、秩序と礼節を重んじる我が校の風紀委員長様
公私の分別も凄まじく、ルールを乱すものには親友だろうと容赦しない
…たった一秒くらいの遅刻くらい見逃してくれても構わないと思う
近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、時折読書に興じている間はとても柔らかい表情をしており、誰もが一瞬見とれる美しさだとか
クラスメート曰く『武士』
ちょっと待て、黎人だけ手抜き感が拭えないのだが

「うっわ…あき君はっや…」

「君たちが遅いだぁーけ。昼休み限られてるし授業に遅刻する事だけは避けたいしね」

「俺達も急ぐか」

黎人の姿はもうなく、俺達もやっと弁当を装備しいつもの昼食場所へ向かい始めた

黎人は時間に厳しい
…真面目ではあるんだよなぁ…
………はぁ
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