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コツコツッと、ノックの音が響く。

「今日から、こちらにアルバイトで入る、松本さん。皆さん、いろいろ教えてあげて下さいね。」

部長に連れられた女の子が、頭を下げる。

「松本です。よろしくお願いします。」

よろしくお願いしまーす!と堺と会田が頭を下げる。

「あっ。来たね~。こっちこっち!」

槇村が、一番端の席に案内する。

松本の長い髪がさらりと揺れた。




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