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松本の彼氏が、槇村の友人なそうで、特に募集も出してなかったいうのに、すんなり入ってきた。

アルバイトと言っても、臨時社員という肩書きを持っており、ボーナス以外の待遇は、社員と変わらない。

彼氏と結婚するための、仙台移住だという。

狭い部署では、周知の事実であった。


「あと、高田っ。よろしくな。」

「はいよー。」

真理子が立ち上がる。

デスクに近寄る。

「高田です。あと、堺に、会田。」

再び、二人が頭を下げる。

「あっ。よろしくお願いします。」

再び、松本も頭を下げる。

「パソコン立ち上げて…。」

真理子が、手順を教えていく。




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