嫌い、大嫌い、、大好き。
委員会



委員会決めをしたあの日からもう
1週間。



今日は、第1回緑化委員会の日。




あーあ。



とうとうこの日が来ちゃった。



昨日の夜とか、ずっと
明日学校がなくならないか、
願ったりしてたの。



そのぐらい、


委員会、じゃなくて、





結城と委員会に行くのが嫌だったの……





そして、とうとう放課後。




「はぁ………」



うちは今日ずっとため息をついている気が
する。



「そんなため息ばっかだと
幸せ逃げるよ?」




沙綾にそんなこともゆわれた。



「…このご時世、ため息つかないと
やってけないのよ、姉さん。」



「…あんたの姉さんになった覚えは
ないんだけど。


それに、どーせ結城のことでしょ?」



なーんだ。



やっぱりゆわなくても沙綾には
わかってるか。



「さすがですね、姉さん。」



「もう…

まぁ、由奈は分かりやすいからね〜」




うちって………


そんなに、わかりやすいの?




「委員会行くだけだし、
なんとかなるんじゃない?

まぁ、がんばって!

んじゃ、うちは先に部活行ってるね〜」



「うん、もうしょーがないから
がんばってくるわ。

いってら〜」




沙綾は先に部活に行ってしまった。



さてと。



うちは委員会に行きますか。



…これ、声かけたほうがいいんだよね?



声かけますか。




「…結城?
あのさ、委員会あるからいこ?」



「おう」



それだけ言うと、結城は立ち上がって
歩きだした。


もう準備はできてて、座ってるだけ
だったみたい。



………もしかして、待っててくれてた?

とか?




いやいや。



こいつに限ってそれはないな。




うちと結城の間には会話はないけど、
たぶん、結城は歩くスピードを遅くして
くれてる。



だって、男子とかって女子より歩くの
かなり早いでしょ?





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