嫌い、大嫌い、、大好き。


放課後。



「んじゃ、由奈、がんばってね〜!
結城くんと仲良く、ね?
じゃあうちは先に部活いってるわ。」



なぜか咲綾はちょっとだけニヤニヤ
してた。



でも今はそんなことより。



「咲綾〜!!

ゔぅ〜………

…いってら、、
うち、がんばってくるわ…」



もう、腹くくるしかないよね…




…よし!!!



結城のとこ、いこ!!



「ほら、川島、さっさといくぞ。」



うちが結城のとこに行くまでもなく、
結城がうちのとこに来てくれました。



「あ、うん!!」



だからうちは結城に素直についていく。



最初の委員会の時にはなかった会話も
今日はある。



そんだけ仲良くなったってことだよね。




「……結城ってほんと背、高いよね〜」



これはほんとに。


うちが見上げなきゃいけないくらい
だもん。


だからうちらが並ぶと身長差が
すごいんだよね〜



「いや、俺の身長、ふつーだし。
川島がちびなだけだろ。」



んなっ!!!



「まず、結城の身長、
ふつーじゃないからね⁉
それにうち、ち、ちびじゃないもん!」




「…まぁ、俺の身長がふつーじゃないと
しても、川島がちびなのは確実だけどな。」




…ひどいと思う。



人のことそーゆー風にゆっちゃだめなん
ですよー。



あ、そうだ。



「結城の身長って何センチなの?」



ふつーじゃない身長が何センチなのか
興味はある。



「あ、なに?俺のこと気になる感じ?」



「はぁ⁉そんなわけないじゃん!!
ただ、気になっただけだもん!」




あ。



“気になった”ってゆっちゃった。



結城はニヤニヤしてるし。



なんか敗北感。



「そっかぁ〜気になっちゃったかぁ〜
まぁ、教えてやってもいーけど。」




「気になってない!で、何センチなの?」



もう、結城のからかいはスルーすることにした。



「…ま、いっか。
俺、178センチ。ふつーだろ?」



…そんなに高いんだ。



せいぜい、170ぐらいかと思ってた。



やばいね、高いね、でっかいね〜…



「それ、ふつーじゃないと思うよ?」



うちの学年の中でもふつーにでかいほー
だと思うけど。



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