嫌い、大嫌い、、大好き。



結城とそんなくだらない話をしてて、
気づいたらもう委員会もほとんど終わった。



「やっと終わったぁ〜」



はぁ。



なんか精神的にも疲れた。



「早く部活行こっかなぁ〜」



うちは独り言をもらす。



「なに、川島、部活入ってんの?」



独り言だったのに。



結城につっこまれた。




「うん、弓道部だよ〜」



「…ふーん」



結城は興味なさそう。



自分から聞いたくせに。



だからうちはそのまま委員会の教室を
でて、弓道場に行こうとした。



「……部活がんばれよ。」



「えっ?」



その声は結城だった。



一言だけゆって、そのまま教室を出て
いっちゃったから、返事とかはできなかったけど…



あれ、応援してくれた、んだよね?



珍しいな…



性悪男子のくせに。



さいてーのくせに。




………。




今度から結城のこと、ちょっとだけ
普通の目で見てあげようかな。



さいてーなやつだけど、意外と
いいところもあるみたいだし。



そんな人を性悪男子って決めつけちゃ
失礼だよね。




しかもうちの場合それが
噂とか聞いただけで最初っからだったし…






うん、今度からは普通の他の男子と同じように接しようかな。




そう決めたうちは、ちょっとだけ上機嫌で
部活にいった。



なぜか、すごい、がんばれる気がした。




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