嫌い、大嫌い、、大好き。



「じゃあ、各自の席もわかったみたいだし、机移動させてー」



またもや、ちぃ先生の合図で机を動かす。




隣がいい人でありますように…




机を席のとこに動かしていくと、
結城が立ちはだかった。




結城が邪魔で机を席のとこに移動させられない。




「ねぇ、結城、邪魔なんだけど。」





「あーわり。」




案外あっさりとどいてくれた。



んだけど……





「…なんで結城、席移動させないの?」




結城はその場所から動こうとはしなかった。




「え?なんでって…

ここが俺の席だからに決まってんだろ」




「え?嘘でしょ?その嘘、笑えない。」




「は?こんなとこて嘘なんかつかねーよ」




てことは…




「うちの隣の席って結城なの!?」




「…そーなんじゃね?」




おわった。



なんでこう1番嫌な人と隣に
なっちゃうのかなぁ…




「はぁ………」



「おい、そんなため息つくほど俺の事
嫌いなのかよ。」




「うん、そうですけど?」




「…あっそ。」




あれ?

なにも言い返してこない?



ちょっとおかしいなって思ったけど

そな気にすることでもないかって思って
うちはその時結城の顔を見なかった。




だから、結城が一瞬、悲しそうな顔を
したことに気がつかなかったんだ。




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