天然双子の恋愛事情♡
はじまり
_ピピピッピピピッピピp((バァン!!!!ガンッ!!!ゴンッ!!
「……ふぁ〜…。」
ある春の日、私、双子の姉は5個目の目覚
まし時計を壊してしまった。
「……あ。」
(……やば。)
しかも、今回の壊れ方は凄まじかった。
バァン!!!!と目覚まし時計を止めようとボタン
を押したまではいいのだ。
否、厳密に言えばよくはないのだが、まだ、その時点では使い物にはなっていたのである。
……ボタンが多少凹んではしまっていたが。
だが、無意識のうちに目覚まし時計を投げていたらしい。
酷い話だ。
目覚まし時計は壁に当たり、床に当たり、もはやその原型をとどめてはいなかった...。
「……。」
(…あーあ。またやっちゃったなぁ……。
今度、買っておくか……。)
よし、と〇〇はベッドから降りて制服に着替えだした。
今日は一学期の始業式。
「〜♪、〜♪」
(クラス替え楽しみだな...。)
と、いきなり部屋のドアが開いた。