結婚の定義──君と僕を繋ぐもの──
自然体の二人
「ハイ、ユウ。」

「ん、ありがと、ちょうど飲みたいと思ってた。」

「そうでしょ。」

ユウはギターを弾く手を止め、レナの差し出した缶ビールを受け取ると嬉しそうに笑ってタブを開けた。

「なんで分かるんだろ?」

「何となく?」

レナも隣に座って缶ビールを飲む。

二人並んでビールを飲みながら、穏やかな時間を過ごす。

レナは缶ビールをテーブルの上に置くと、そっとユウの左手を握って、甘えるようにユウを見上げる。


(あ…この顔…。)

ユウも右手に持っていた缶ビールをテーブルの上に置くと、その手をレナの頬に添えて、優しく唇を重ねる。

最近、レナがキスして欲しい時にする顔が、ユウには分かるようになってきた。

(かわいい…。)

レナのなんでもない仕草や、ユウにしか見せないこんな顔も、レナのすべてがたまらなくかわいくて、ユウはレナと一緒にいられることの幸せを毎日噛みしめている。

そのうちキスはどんどん深くなり、キスだけでは抑えきれなくなる。

「ね…レナ、ベッドに行こう?」

ユウが耳元で優しく囁くと、レナは小さくうなずいた。



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